日本テレビ「news zero」 に出演しました。
2025-05-15
14日、代表の奥村春香が日本テレビ「news zero」に出演いたしました。
ただいまYouTubeからもご覧いただけます。 【悩み書き込む掲示板】NPO法人が取り組む自殺対策 「SNS」でつながり“事件に発展”過去にも
NHK「クローズアップ現代」に出演いたします。
2025-05-13
5月13日(火)19:30~19:57放送のNHK「クローズアップ現代」 「小さな“孤独”が命を... 初の全国推計 孤独死・孤立死の実相」に、代表の奥村春香が出演いたします。
BSでは翌14日(水)午前4:30〜午前5:00の放送となります。
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/episode/te/ZG4M8RR4ZY/
FM YOKOHAMAに出演しました。
2025-05-02
第3の家族会議2024を実施しました
2024-03-22
2024年3月23日に寄付者様向けイベント「第3の家族会議 2024」を実施しました。
第3の家族のこれまでとこれからについてお話しさせていただきました。
来場者の皆さんと話し合いも行いました。
これからも、はざまの少年少女たちが生き抜いていくために、活動を広げてまいります。
第3の家族を応援してくださる、全ての方々に感謝申し上げます。
●第3の家族へのご寄付はこちらから
裏母の日2024を開催しました
2024-05-11
Dasi3 Liveを開催しました(活動レポート)
2024-05-04
「家のこと忘れて、音楽で集まろう」を合言葉に、若者たちがゆるくつながるライブイベントが、2024年5月に都内で行われました。主催したのは、家庭環境に問題を抱える少年少女たちを支援するNPO法人「第3の家族」。クラウドファンディングで集まった寄付をもとに、イベントが実現しました。
この日会場に足を運んだのは、家庭問題を抱える26人の少年少女たち。そして出演したアーティストたちもまた、かつて家庭環境の悩みや生きづらさを抱えてきた大人たちです。
今は居場所を見つけ、それぞれの「好き」を体現して生きる大人たち。その姿に触れた少年少女たちは「もう少し生きてみても良いかなと思えた」「信じても良いと思える大人がいて嬉しかった」と真っすぐに語ります。少年少女とアーティストたちが、どんな思いでここに集まったのか、そして会場でどのような心の変化が生まれたのかを追いました。
ゴールデンウィーク終盤の土曜日、いつにも増して賑わう午後4時の渋谷。センター街を抜けてすぐ先のビルの地下にあるライブハウスに、続々と人が集まってきます。
この日行われていたのは、NPO法人「第3の家族」によるライブイベント。出演者は、DJやお笑い芸人、ラッパー、アイドル、役者、ダンサー、ヴァイオリニストなど多ジャンルのアーティストたちです。
イベントが始まると、会場の一番後ろの椅子で一人音楽に耳を傾ける少女。ステージ間近で司会者との掛け合いを楽しむ少年。ライトがきらめく暗がりの中、それぞれ思い思いに時を過ごします。
最初にステージに登場したのは、お笑いコンビ「春とヒコーキ」の二人。特殊な家庭環境をコミカルに語ったYouTubeチャンネルの登録者数が158万人のぐんぴぃさん(34歳)と、大学卒業後に3年間ニート生活を送った経験のある土岡哲朗さん(32歳)。二人を目当てに集まった若者も多く、登場とともに歓声があがります。
トークライブでは、来場者から事前に寄せられたお悩みに二人が答える相談コーナーの時間が設けられました。「幸せな家庭に生まれた子がうらやましくなってしまう」「姉妹で優劣をつけられてつらい」ーー。そんな少年少女の悩みに対して、自虐を交えて自らの体験を語る二人。会場は何度も大きな笑いに包まれながらも、リアルな実感から紡ぎだされる二人の言葉に、じっと聞き入る少年少女たちの姿がありました。
「ここに来たみんな、すごいよな」。出演後の楽屋でそう呟いたぐんぴぃさん。「昔の自分はこういう場に来られなかったし、悩んでるって人に言えなかったなって。自分の父親は、暴力で世界を制す人だったんですよ(笑)。学生時代は家でよくタコ殴りにされてて。でもだからといって、相談所とかに行くのもいやだった。『俺はそこまで困ってないですから』みたいな。なんだかんだで幸せな家庭に生まれたと思いたかったし、自分が不幸だと思うのが恥ずかしかったというか。それで、家で起こったことをネタにして友だちに話したら、たまたまウケたので。笑いにできてる俺は大丈夫だぜ!って、そう思うしかなかった。でも、これまでのいわゆる "支援" とは違った、今日みたいな場に出合えていれば、あの頃の自分はもっと楽に生きられてたのかもなと思いますね」
土岡さんは、このイベントに出演した理由をこう語ります。「僕は家庭環境の問題というわけではないですが、高校時代にふさぎこんで友だちができなくて、大学卒業後もニートをして病んでいた時期が何年もありました。そのときはかなりきつかったけど、大人になってそれを話すと、シンパシーを感じた、勇気をもらったと言ってくれる人がたくさんいて。そうやって誰かを助けられたと思うと、自分自身も助けられた。だから今日も出演させてもらうことにしたんです。
屁理屈かもしれないけれど、自分には何も "ない" と思っていても、裏返すとそこには自分にしかない欠損が "ある" わけで。だからこそ、そんな自分がただ生きているだけで、誰かの救いになることがあるかもしれない。きっと、この社会に生きる誰もがそうなんじゃないかと思います。
みんな生きづらさやしんどさがあるけれど、僕は別に無理して人生全てを底上げしようとする必要はないんじゃないかと思っていて。今日みたいに『なんか楽しい』とか『生きてて良かった』と思えるような瞬間を点でつないでいく。そうやって一日一日を生きながらえていくことも、悪くないんじゃないかと思います」
春とヒコーキの二人が壇上を降りた後も高揚感が残る会場で、ダンスやラップなどのパフォーマンスがさらに続きます。各ステージの合間にはDJタイムが設けられ、最初は緊張した面持ちだった少年少女たちも、音楽に合わせて身体を揺らす姿がありました。
DJを担当するのは、らぶ.しんどろーむさん(19歳)。普段は音響を学ぶ専門学校に通いながら、アニソンやボカロ音楽のDJとして活動しています。自身は、親から身体的虐待や性的虐待を受けてきた一人です。
「17歳のとき、児童相談所の一時保護施設で生活したこともあります。でもそこから偶然DJに出合って、今は他者と音楽を分かち合える幸せを感じられるようになりました。
ここにくるまで、もう起き上がれないと思うようなことがたくさんあって、何とか這いずって生きてきた感覚があります。『10日後に死のう』と、本気で決めたこともあったんです。どうせ死ぬなら、好きなことをしてから死のうと思って。夜中に大量にトンカツを揚げて食べたり、好きな音楽をひたすら聴きながら夜通し街を歩いたり。そんなことをしているうちに、『まぁこういうときもあるか』みたいな気持ちになってきて、気づけば今も生きてます。
私には苦しいとき傍にいてくれる音楽があった。みんなも、自分の気持ちが楽になる何かが見つかるといいなと思いますし、今日がそのきっかけの一つになればとも思います」
イベントも後半にさしかかったところで始まったのは、台本のない即興劇。入場時に全員に配られた台詞の書かれた紙を、少年少女たちが各々好きなタイミングで舞台に投げ入れます。それを出演者が拾って即興で台詞をつないでいくパフォーマンス。一発本番のストーリーが、果たしてどんな結末に行き着くのか、皆ステージを夢中で見守ります。
ここで演じた役者の一人が、みずきちゃん(27歳)。普段はITエンジニアの仕事をしながら、演劇やYouTube、TikTokでの配信活動をしているインフルエンサーです。十代の頃、両親が離婚。教育熱心だった母親の期待を背負って東大に入学した後、東大大学院を中退して、母親と絶縁しました。
出番を終えたみずきちゃんは、語ります。「物心ついた頃から、勉強をしないと母親から暴言や暴力を向けられてきました。だから、常に彼女の機嫌を損ねないように生きてきた。でも4年前、母と縁を切って親を見限る選択ができたんです。そこから仕事に就くまでは生活保護を受けた時期もありましたが、その選択をしたからこそ、自分を本当に大切に思ってくれる友人の存在にも気づくことができました。
かつての僕がそうだったように、親や他人のために自分の人生を犠牲にする人って少なくないと思う。だけど、やっぱり自分の人生というのは自分だけのものであって、一番重要なのは自分だから。ここに来たみんなにも、いつでも自分を最優先に考えてほしいと思います。
自分の中の汚い感情にも目を向けて、一度心に正直になってみる。自分勝手に生きることって大切な気がします。自分の欲求が満たされてはじめて、他者への優しさも生まれるものだと思うから。
こういう場へ来て自分の好きな時間を過ごすのもそうですし、まずは他人のために生きるのをやめてみるということで、何かが変わる人もいるんじゃないかと思います」
その後、ヴァイオリンの演奏や、アーティストと少年少女たちとの交流タイムで盛り上がり、約4時間のイベントが終了。会場を後にする男子高校生のKさん(17歳)に話を聞きました。
「SNSでイベントを知って、一人で来ました。ゴールデンウィークだし、家にいると腐っちゃうじゃないですか。無料で参加できるのも良いなと思って。うちは、自分が色々やらかしちゃったこともあるんですけど、親から理不尽に言われることばっかりで。ここで詳しく言えないですけど、いろいろ家庭の問題があります。
実は、自分も音楽活動をしてるんです。友だちと曲をレコーディングして、ネット配信とかしているので。ステージにいたアーティストさんたちを見て、自分も好きな音楽で、同じような境遇で悩む人の力になれたらなと初めて思えた。今日この場で、そういう目標みたいなものが生まれました」
「ライブハウスとか初めてでこわごわ来ました(笑)」と話すのは、知人に誘われて参加した女性・Nさん(18歳)です。
「これまで家のことでずっと悩んできました。うちは学歴至上主義の親で、この歳になっても親と併用のスマホしか持たせてもらえなくて。GPSで、常に行動を監視されています。お金も自由に使えないから、コンビニでパンを買う時も、親に電話で確認するんです。それを最近友だちに話したら、偏りを指摘されて。やばい家庭に身を置いているということを、ようやく自覚しました。今私自身はニートで、親も私も病気を抱えているので、将来への不安もすごく大きいです。
以前自殺未遂をしたとき、電話の相談窓口にかけたんですが、全然つながらなくて。限界がくる瀬戸際のところで、今もぎりぎり生きている感覚があります。
でも今日はわいわい楽しめたし、何より今の自分の状況と重なる言葉にたくさん出合えて救われました。全部のパフォーマンスを見終えて、自分は一人じゃないんだと思えたし、信じても良い大人っているんだと知れた。それがすごくうれしかったです」
イベントを主催した第3の家族の代表・奥村春香さんは、この日の来場者の多くが、これまで支援につながってこなかった若者たちだと話します。
「イベントの後日、何人かの少年少女たちと面談をした。すると、彼らの多くが『虐待まではいかないから』と支援を受けていない、もしくは一度は受けたけれど現実は変わらず、あきらめて一人で抱え込んできた若者たちでした。印象的だったのは、ほとんどの人がこれからも特別な支援は望んでいないと語っていたこと。行政やNPOなどによる改まった支援や介入には抵抗がある若者も少なくないからこそ、ライブイベントというカジュアルな形で間口を広げられたことに、一つの意義を感じています」
音楽やアートなどの表現を通した、これまでと違う支援の在り方に、奥村さんは新たな可能性を感じています。
「イベント後のアンケートでは『生きてて良かった』『親にやめてほしいことを言えた』といったポジティブなコメントが多数寄せられました。実は、こうした言葉というのは、私たちが普段行っている支援の場で頻繁に見られるものではないんです。人の状態をマイナスからゼロに持っていくことはまだしも、プラスに持っていくことはかなり難しい。そこを、アーティストたちは一気に飛び越えていったのだと実感しました。
最近は、若者の支援現場においてもコンプライアンスが厳しくなり、支援する大人と若者たちとの間に距離があるように、私自身は感じています。若者たちに本気で立ち入って、手を差し伸べてくれる人は少ない。
ですが、今回参加してくれたアーティストたちは、 "表現" という手段を通して、若者たちの心に深く踏み込んでいったように感じます。アーティストのパフォーマンス、発する言葉、生きる姿勢そのものが、若者たちの心に寄り添いながらも、強い力となって、彼らの中にある何かを動かした。そこにこれまでの支援とは異なる可能性を感じました。
この先は、例えば若者最大の "居場所フェス" として発展させていくことも考えています。やはり家庭環境の問題というのは、親の経済状況や心身の健康状態など、さまざまな社会問題が複雑に絡み合っていて、一足飛びに解決することは難しい。だからこそ、まずは少年少女たちが今日一日を生きても良いと思えるような瞬間を持てることに意味があると感じます。彼らが自分の中にある意思や願いとつながり、自分らしく生きられる居場所を見つけるきっかけを作る。そのための手段を今後も模索していけたらと思います」
イベントの最後にはアーティスト全員がひと言ずつ、少年少女への熱いメッセージを話した。写真中央が「第3の家族」代表の奥村さん
NHKで第3の家族の活動が紹介されました
2024-12-22
こども家庭庁「悩みを持った友人への寄り添い方を学ぶワークショップ」に講師として奥村が参加しました
2025-01-16
「AERA2025年3月10日号」に掲載いただきました
2025-03-09
タウンニュース2025年3月13日号に掲載いただきました
2025-03-12
「タウンニュース中区・西区・南区版2025年3月13日号」に、代表の奥村春香について掲載いただきました。
●WEB記事