第3の家族のデータを活用して、現代のこども若者の生きづらさや、その解決の手立てを分析してくださる研究者の方を募集しております。少年少女の不利益にならない範囲であれば、積極的にご協力させていただきます。
実施済みの調査
― 青年期の語りを捉える大規模匿名ナラティブデータ ―
gedokun(ゲドクン)は、NPO法人「第3の家族」により運営されている匿名掲示板です。主に小学生・中学生・高校生を中心とした若年層が、家庭や学校、LGBTQ+や価値観、人間関係などに関する悩みや葛藤を投稿するオンライン空間として機能しています。
2025年時点で投稿数は約12万件に達しており、日本における青年期の自然発生的な語りが大規模に蓄積された、稀有なデータ基盤といえます。
学校や行政を通じた調査では、
といった限界があります。
一方でgedokunは、Google検索を通じて自発的に訪問される掲示板です。検索語には「家庭」「ストレス」「相談」「辛い」「親うざい」などが多く見られます。
これは、制度や調査枠組みに入る前段階の若者の苦しさを可視化できる可能性を示しています。
gedokunには返信機能がありません。助言や議論が発生しない設計であるため、
といった影響が限定的です。
研究者が設問を設計した結果として得られるデータではなく、利用者が自発的に投稿したナラティブが蓄積されている点が大きな特徴です。
投稿内容は選択式回答ではなく自由記述です。そのため、
が可能です。
青年期の悩みを、既存のカテゴリーに回収するのではなく、語りそのものから再構成することができる点に、本データの大きな意義があります。
gedokunはデジタルデータとして蓄積されているため、計量的・計算社会科学的アプローチが可能です。
例えば、
などにより、青年期の悩みの構造を定量的に可視化できます。
12万件規模のデータは、質的解釈と統計的傾向分析を往還させる研究を可能にします。
すなわち、ナラティブの厚みを保ちながらも、構造的傾向を抽出できる点が、本データの重要な特性です。
gedokunは約12万件に及ぶデジタル投稿データであり、ビッグデータとしての特性を有しています。大規模かつ自然発生的な青年期ナラティブが蓄積されたデータは、日本において極めて希少です
テキストマイニングおよびトピック分析からは、以下のようなテーマが抽出されています。
頻出語には「親」「自分」「死にたい」「家族」「学校」「嫌い」などが含まれます。
これらの分析結果は、青年期の悩みが単独の問題として存在するのではなく、 家族関係を中心に、自己評価・学校生活・社会的孤立が絡み合いながら形成されている構造を示唆しています。
gedokunデータは、以下の領域での活用が考えられます。
gedokunは、未成年を含む利用者が匿名で苦しさを吐露する場です。研究利用にあたっては、
など、十分な倫理的配慮が求められます。
本掲示板は利用者にとって重要な「安心できる場」であることを前提に、その趣旨を尊重した研究姿勢が不可欠です。
gedokunは、
という特性を併せ持つ、貴重な研究基盤です。
青年期の家族問題や生きづらさを、既存枠組みに当てはめるのではなく、言葉そのものから、そしてデータ構造から再構成していく試みにとって、重要な可能性を持つデータといえるでしょう。
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